AI POLICY
AI基本ポリシー
はじめに
株式会社モアクト(以下「当社」)は、人と人、人と地域、人と企業をつなぎ、ともにいい未来を育てるサービスの提供を通じて、“MORE GOOD”を実現します。
当社は、事業活動を通じた価値の創出と提供のために、AIを人間の判断と能力を拡張する有効な手段として積極的に活用していきます。本ポリシーは、当社がAIを活用するにあたっての基本姿勢と大切にする価値観を示すものです。
本ポリシーは、社員が業務においてAIを利用する場合、および当社のサービス・プロダクトにAIを組み込む場合の双方に適用されます。
本ポリシーにおける用語
本ポリシーでは、主な関係者を次のように呼びます。
- ユーザー: 当社のサービスに参加する生活者を指します。
- パートナー: 当社のサービスに参加する法人・地域や、サービスの提供を共に担う事業者・協力者を指します。
- 社会: 上記を含む、当社の事業活動が影響を及ぼす広く社会全体を指します。
私たちの基本姿勢 ― 積極的に活用し、越えない一線を持つ
当社は、AIを単なる効率化の手段ではなく、サービスづくり、パートナーとの連携、社内業務を支える重要な基盤として活用します。AIの力を取り入れることで、ユーザーやパートナーにとってより意味のある体験と価値提供につなげていきます。
AIと共に発展する企業として、技術の変化を取り入れ続け、長期的な価値の創出に取り組みます。AIの力によってもたらされる問題解決や価値創出の速さそのものを目的とせず、関わる人や地域にとって良いものであるかを優先します。同時に、積極的に使うからこそ越えてはならない一線があると考えています。目先の便利さや効率のために、人の自由な意思や信頼を損なうような使い方はしません。節度を保ちながら活用するという両立が、ユーザーやパートナーからの信頼につながると考えています。以下の柱と原則は、この姿勢のもとで定めたものです。
次に掲げる「3つの柱」は、当社がAIの活用で目指すことと、その中で大切にすることを示すものです。その後の「運用上の原則」は、これらの柱に加えて、日々の当社のAIの活用を導く行動指針です。
3つの柱 ― 当社が大切にすること
柱1 ユーザーの自律性を尊重します
当社のサービスは、ユーザーの行動に働きかけるものです。AIを活用すれば、ユーザー一人ひとりの関心や状況に合った活動や貢献の機会を創出し、より多くの価値を提供することができます。だからこそ、ユーザーの利用時間や利用頻度をむやみに増やして過度な依存を生んだり、不健全な行動や競争へと駆り立てたりするのではなく、ユーザーの自由な意思決定を尊重したAIによる働きかけや推薦を目指します。
柱2 ユーザーに、誠実に向き合います
当社のサービスは、ユーザーの活動や貢献を正しく測り、パートナーや他のユーザーに伝えることに価値があります。AIを活用し、一つひとつの貢献を見逃さず、その意味をユーザーやパートナーに届けることを目指します。その際、結果を実態以上に大きく見せたり、恣意的に歪めたりすることのないよう努めます。
当社は、AIがもたらす結果や結論の正確さや公正さが、ユーザーやパートナーの信頼の土台となることを十分に理解したうえで、誠実に向き合うことを重視します。
柱3 公平性に配慮し、誰もが参加できる場をつくります
当社は、よりよい未来に向けた行動に関心を持つ人々がつながり、ともに活動や貢献に取り組める場を提供することを目指します。その際、AIによる推薦や判断が、特定の属性に基づく差別や偏見に基づくことのないよう、公平性の確保に努めます。
経済状況・地域・年齢・障害の有無などの多様性を尊重し、AIの不適切な利用により特定のユーザーやパートナーがサービスの機会から不当に排除されることのないよう、設計と運用の各段階で配慮します。
運用上の原則 ― 日々のAI活用の指針
透明性とアカウンタビリティ
AIを利用していることをユーザーとパートナーに明示します。
AIの出力や動作がユーザー・パートナーの権利や利益に影響を及ぼす不具合が判明した場合は、合理的な範囲で原因の把握と対応に取り組み、サービスの改善に努めます。
業務における人間の関与
社員が業務にAIを利用する際は、その出力をそのまま事実や結論として用いることは避け、用途に応じて必要な検証を行ったうえで活用するよう努めます。
事業上の責任を伴う重要な判断については、AIの出力を参考にしつつも、最終的には人間が責任を持って行うことを基本とします。
知的財産と第三者の権利の尊重(パートナーとの関係)
AIを用いて生成・編集する成果物について、第三者の著作権・商標権・肖像権その他の権利を侵害しないよう注意を払います。パートナーのブランドやコンテンツを扱う場合は、提供元との合意の範囲内で利用します。
プライバシーとデータの適切な取扱い
AIを用いてユーザーの行動データを分析する場合は、あらかじめ定めた利用目的の範囲内で、サービスの提供と改善のために利用します。
社員のAIリテラシー向上
少数の人員で価値を最大化することを目指す当社にとって、社員一人ひとりがAIを使いこなすことが、提供できる価値の増大に直結します。社員が新しい技術やツールを積極的に試し、業務への活かし方を自ら広げていける環境を整えます。
あわせて、利用上の倫理や関連する法令、技術への理解を深める学習機会を継続的に提供し、AIを安心して活用できる土台を支えます。
安全性とセキュリティ
AIシステムについて、開発・導入・運用の各段階でリスクを把握し、誤った判定や動作がユーザー・パートナーの不利益につながらないよう努め、テストと検証を継続します。
不正アクセスや情報漏洩を防ぐためのセキュリティ対策を講じます。
外部のAIサービスを業務で利用する場合は、入力したデータの取扱いや学習目的での利用可否を確認し、ユーザーやパートナーから受領した情報が目的外に流用されることのないよう運用します。
技術選択の自律性
当社は、AIを積極的に活用する一方で、特定の事業者や技術に過度に依存することのないよう努めます。複数の選択肢を比較・検討できる状態を保ち、当社自身の判断で技術を選び続けられることを大切にします。
これは、ユーザー・パートナーへの価値提供を、特定の外部環境の都合に左右されず継続していくための姿勢です。
おわりに
当社は、国内外の関連する法令およびガイドラインを尊重し、本ポリシーに沿ってAIを活用していきます。そのための社内体制を整備し、継続的に見直していきます。
関連文書との関係
本ポリシーは、当社がAIと向き合う基本的な姿勢を示す上位の方針です。本ポリシーをより具体化したものとして、社員向けの「生成AI利用ガイドライン」やネガティブチェックリスト等の社内ルールを定め、運用します。
本ポリシーは、当社の個人情報保護方針や利用規約・プライバシーポリシー等の関連方針と整合的に運用します。
見直しについて
本ポリシーは、状況の変化に応じて継続的に見直していく「リビングドキュメント」です。AIを取り巻く技術・法規制・社会的な要請の変化に応じて、本ポリシーを定期的に見直し、運用に反映していきます。
制定日:2026年7月1日
問い合わせ窓口:https://krs.bz/moact/m/info